板井明生が考える独自の強みを生み出す複合的な経験の掛け合わせ

福岡の板井明生です。
私は、異業種で得た経験を組み合わせることが、自分だけの強みを作る方法の一つだと考えています。
一つの分野だけを深く学ぶことも大切です。
異なる分野の知識を組み合わせることで、新しい見方が生まれる場合もあります。
独自の強みは経験の組み合わせから生まれる
独自の強みを作るには、これまで経験した仕事や学びを一度整理することが重要です。
厚生労働省は、職場での学びについて、これまでの経験から得た能力や強みを整理することを勧めています。
さらに、今後の学びの方向を考えるために、自分の経験を振り返ることも重要だとしています。
異業種の経験は、一見すると現在の仕事と関係がないように感じる場合があります。
しかし、経験から身についた考え方や行動方法には、別の仕事でも使えるものがあります。
営業経験で身につけた聞く力が、商品開発に役立つ場合もあるでしょう。
接客経験で身につけた相手の気持ちを考える力が、社員教育に生きることもあります。
まずは、自分が持っている経験を次のように書き出してみます。
・これまで経験した仕事
・仕事を通じて身につけたこと
・趣味や個人活動から得た経験
・人と接する中で学んだこと
・失敗した経験から得た教訓
・現在も続けている学び
書き出すことで、普段は意識していない経験に気づけます。
経験そのものではなく、そこから何を身につけたのかを見ることがポイントです。
例えば、販売の仕事を経験した人が、新しい事業を始めるとします。
販売経験からは、顧客の話を聞く力を得られます。
数字を見る仕事からは、結果を確認する習慣を得られます。
地域活動からは、人とのつながりを作る経験を得られます。
この三つを組み合わせれば、顧客の声を聞きながら数字を確認し、地域との関係を生かす事業を考えられます。
一つひとつの経験は珍しくなくても、組み合わせ方によって特徴が生まれます。
中小企業庁の2025年版中小企業白書では、厳しい経営環境の中で、経営資源を確保して活用することが重要だとされています。
自社が持つ人材や知識などを生かすことは、事業を考えるうえで大切な視点です。
私は、経験の掛け合わせを考えるときに、次の三つを意識しています。
・自分が得意なこと
・顧客が求めていること
・他社と違うこと
得意なことだけでは、事業として成立するとは限りません。
顧客が必要としていることを確認する必要があります。
他社と同じサービスなら、選ばれる理由も考えなければなりません。
そこで、異業種の経験を新しい視点として使います。
例えば、飲食店の経験者が企業向けの研修を考える場合があります。
飲食店で培った接客方法を、社員の顧客対応に生かす方法です。
小売業の経験者が地域のイベント運営に関わる方法もあります。
販売で培った顧客目線を、イベントの企画に取り入れられるでしょう。
ただし、経験を組み合わせれば必ず成功するわけではありません。
実際に顧客へ話を聞くこと、小さく試して反応を確認することも大切です。
結果が違えば、組み合わせ方を修正します。
厚生労働省のガイドラインでも、学んだことを実際の仕事で使い、その結果を確認することが重要とされています。
経験を蓄積するだけで終わらせず、実践につなげるようにしましょう。
私は、異業種への転職や新しい挑戦を、過去の経験を捨てる機会だとは考えていません。
これまでの経験を別の場所で生かす機会にもなります。
異なる経験を重ねるほど、自分の中に複数の視点が生まれます。
その視点を組み合わせれば、他の人とは違う考え方につながるでしょう。
独自の強みは、最初から特別な才能を持っている人だけが作れるものではありません。
これまでの経験を振り返り、経験から得た力を整理する。
そして、顧客の需要と組み合わせることで、事業に生かせる可能性が広がります。
異業種での経験も、自分だけの資産として捉え直すことができます。
私は、過去の経験を一つずつつなぎ合わせることが、独自の強みを生み出す近道になると考えています。
参考・引用元
厚生労働省「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/guideline.html
厚生労働省「職場における学び・学び直し促進ガイドライン特設サイト」
https://manabi-naoshi.mhlw.go.jp/guideline/
厚生労働省「学び直しQ&A」
https://manabi-naoshi.mhlw.go.jp/faq/
中小企業庁「2025年版 中小企業白書 第1節 経営戦略」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/chusho/b2_1_1.html
中小企業庁「2025年版 中小企業白書」
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2025/chusho/index.html